2007.04.18

哈日の城

 中国でも日本のマンガやアニメは人気です。実はこの深圳にもオタクの城があったのでした。出来てから1年あまり経つそうです。う〜んノーチェックでした。

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 その名も東門朗坊動漫城。英語ではComics Cityだそうです。場所は繁華街・東門にある天虹商場の南東にすぐ。唐突にありました。

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 ケロロ軍曹やガンダムの絵が描かれています。まさにオタクの殿堂。

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 いよいよ中に入ってフラッシュ撮影を開始したところ、警備員が飛んできて「ここは撮影禁止だ」と言うのです。中国にしては珍しくチェックの厳しいところです。日本の電気屋さんでも撮影禁止なんてお店はありますが、ここはなにゆえに禁止?

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 例えばこのおびただしいドラえもんグッズの数々。もし全部がライセンスものだとしたら、仕入れ値だけでも大変な金額になるでしょう。やはり見たところ、ほとんどがコピー商品関連。それがピンからキリまであり、一部に混ざっているライセンスものと渾然一体となって、その境界は限り無く細い、というか、どれが本物かはさっぱり分からない。これは撮影禁止にするのもまあ、わかります。

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 建物は3階まであり、1階と2階がグッズ売り場、3階がマンガの展示やマンガ教室だったりします。グッズはもちろんドラえもんに限らず、ガンプラをはじめとしてかなり豊富な品揃え....と言いたいところですが、私はこっち方面はあまり詳しくないので、詳しく取材したシンセンスクエアの記事をご覧ください。

 この記事によりますとガンプラやフィギュアものの値段が日本と同じ程度らしく、「なぜこんなに安く買えるのか訊いてみると、日本で販売されているフィギュアは殆どが中国で製造されているそうで、日本に輸出される前の商品を入荷することで比較的安価な価格で商品を提供することができるとのことです。」

....って、それっていわゆる「横流し」では....?

 普通日本のメーカーさんが中国の工場に生産を発注する場合、他のルートに独自で販路を作らない旨の契約をかわすのですが....。それに、そう言う工場の場合、原材料を輸入する時に「生産した製品は海外に輸出します」と中国政府に申告しているはず。そうする事で原材料の輸入関税が大幅に優遇されるのです。つまりは日本企業と中国政府の両方に対しての背進行為。中国、まだまだこういうところはゆるゆるです。来年オリンピックなのにいいのかそれで!?

 時々日本のテレビでも「中国にもオタク出現」なんかのニュースが出ていたりするのでご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、コスプレも中国に登場しています。売り場の写真です。

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 すみません、警備員にマークされている状況で隠し撮りしたのでブレブレです(^-^;)。

 こういうネタは日本のマスコミだと面白いという事で放送しそうなところですが、中国ではこう言うコピー商品がおおっぴらに売られているところは「摘発」の時以外はまず放送しません。それ故こちらでも「知る人ぞ知る」状態なのだそうですが、それでも最近はホームページを開設してから客足が伸びたそうです....と書いている今、このホームページにアクセスしたらエラーが出て表示されないんですが、摘発されたんでしょうか(^-^;)?
















 さて、オタクスポットと言えば日本ではメイド喫茶があったりしますが、ここ動漫城の周りにはそう言うものはありません、残念ながら。なにしろ東門でここ1軒だけ唐突にある建物で、付近のエリア一体はまったくオタクエリアと言う雰囲気ではないのです。

 しか〜し、メイド喫茶はありませんが、動漫城からそう遠くないところに、どういう訳かあるんですね、「メイド焼肉屋」さんが。

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 のれんをくぐると「おかえりなさいませ〜」と日本語で挨拶されたりします....。ここはどこ?私はだれ....?

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2006.07.17

深せん日本書センター

 おととしの反日暴動以来、ジャスコの本屋さんからは日本の雑誌が消えたままです。日本の書籍なら南隣の香港に行けばかなり豊富にあるんですが、やはりいちいちパスポートにスタンプを押されに並んでえっちらおっちら行くのも面倒なもので。

 と言う訳で、会社の用事で画材を購入にでかけがてら、この掲示板でちらっと見かけて気になっていた深圳の日本書籍販売店情報、確認しに行って参りました。

 画材は地下鉄の大劇院站のちかく、深圳書城の地下1階にあります。ここは大きな書店なのですが、日本からの本は全く置いていません。買い物を済ませた後、折から福健省に台風が上陸しており、雨の中をバス乗り場に向かいました。
 

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 目指す「深せん日本書センター」は、深南東路の繁華街・東門からさらに東、はるか地下鉄の駅もない彼方です。深圳書城からはバス停にしたら4つぐらいですが。バス停「京鵬大厦」で下車。京鵬大厦自体は深南東路の北側ですが、深せん日本書センターの入っているのは道路の南側にある華楽星苑というホテルです。バス停から少し西に戻ると、ありました華楽星苑。

 正面から入ったところ、どこにも書店らしきものは見あたらないのですが、右奥のエレベーター乗り場を突っ切ってホテルの裏側に向かったところ、右手に唐突にありました。

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 思ったより狭いです。かな〜り狭いです。品揃えはあまり期待できないかも。ざざっと見回してみました。

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 雑誌と文庫本、それに何故か漫画の比率がやたら高いです。全書籍の4割方はコミックという感じ。

 ググって見たところ、食べチャイナ 深センさん、中国 深セン総経理日記さん、和气致祥さんのブログで既に紹介されていることが分かりましたのでトラックバックさせて頂きました。こちらの方もご参考になるかと思います。

 これが中国 深セン総経理日記さんの所に書かれていました「地球の歩き方のチェコ編が15冊」です。私が行ったときにも15冊しっかり残っていました。

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 本はすべて日本から空輸しているそうで気になるのがお値段ですが、個別に値札が付いているのではなく、日本での売値に一律で人民元換算表を使って売っています。レートは日本で1000円の場合、人民元150元。為替計算機で本日レートの円に換算すると2182.13円。なんと218%の値段です。う〜ん、ちと高すぎ。香港だったらだいたい150%ぐらいでしょう。

 と言う訳で、ここで買うんだったらやっぱり香港に行ってしまうような気がします。ただ、香港に行けない中国人で日本語学習中!と言う人が身近にいましたら、一緒に尋ねてみるのもいいかなと思います。静かで落ち着いた、まんま日本の本屋の雰囲気が味わえます。店員の女性も日本語勉強中の中国人なので、同じ志のものどうし、親切に応対してくれることと思います。本の値段はちょっと中国人の給与レベルでは手が届かないとは思いますが....。

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 読売新聞衛星版。1部25元だそうですが、キャンペーン中と言う事で無料でした(^-^)。行った日と前日、前々日の3部もらってきました。今も無料かどうかはわかりません....。


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住  所:深圳市深南東路2017号 華楽星苑1F
営業時間:10:00 〜 21:00
運営管理:中国図書進出口深圳公司
最寄り駅:京鵬大厦
     
(バス:2,10,17,29,104,K113,205,220,223,311,312)
電話番号:0755-8222-0895
後  援:株式会社トーハン

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2006.06.27

消滅!尖沙咀HMV

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 なんと唐突な。

 先日の日曜に、相変わらずビザ取ってないので香港を徘徊しに出かけました。久しぶりにホンハムで降りて尖東界隈をぶらぶらし、重慶大廈でサモサを買い込んで尖沙咀のHMVに向かったんですが。

 確かここにあったと思いましたが、記憶違い?通りを間違えたかとも思いましたが、やはりここ以外にあり得ない。

 見たところは、とても「改装中」どころの雰囲気では無さそうです。

 私が初めて香港を訪れたのは1990年。この時はまだHMVはありませんでした。街角の屋台にはコピーもののCDなんかもどっさり売られていて。

 1995年に訪れたとき以来、香港HMVのチェーンのなかでは最大級の店舗面積を誇る尖沙咀店。新譜のチェックなんかにもよく行きましたよ。

 諸行無常。栄枯盛衰。10年余りの間お世話になりました。合掌。

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2006.04.11

お〜いYesAsiaや〜い!

 困りました。3月下旬からYesAsiaにアクセスできなくなっています。先週くらいまではを駆使すればたま〜にごまかしごまかしでアクセスできたのですが、ここのところそれも使えなくなるばかりか、一旦YesAsiaにアクセスを試みたら最後、次からはどこに飛ぼうとしてもアクセスできなくなると言う最悪のパターンに陥っています。

 中国にお住まいの方、試しに以下のボタンをクリックしてみて下さい。多分繋がらないはず。

YesAsiaアソシエイト

 私の場合YesAsiaでお買い物をするのが主目的ではなく、YesAsiaのアフィリエイトに参加しているので、日々の売り上げ額とかコミッションとかがかなり気になるのです。アフィリエイトを始めて1年ちょっと、「これで飯を食える」までにはほど遠いものの、実はお小遣いとしてはかなり嬉しいくらいに入ってきているので....。

 これでは売り上げ額どころか新規商品の確認もままなりません。困った。

 で、無駄と知りつつYesAsiaのネット窓口担当の方に「何とか助けて〜」とメールしてみました。

 なんと数時間のうちにお返事が(^^;)。



Yes, we also receive similar complaints that some China associates cannot go to our site, because there is a firewall call " Great China " have block our site. What we can do is to wait them to release us.

 文中に「Great China」とあるのは、おそらくはあの悪名高きThe Great FireWall of China(万里のファイアウオール)、人海戦術の中国ネット検閲システムの事でしょう。なんとまあYesAsiaが中国政府の検閲に引っ掛かってブロックされてしまったのです。政治的かぁ?YesAsia。やはり相当数の方から苦情メールが舞い込んでいるようです。

 ともあれ、YesAsia側でもなすすべはなく、ただブロックから解放されるのを待つしかないと言う事なので、こちらもお手上げです。そろそろ帰国だから、ま、いいか。


 ちなみに深[土川]はいきなり真夏になりました。不快指数最高潮、汗でどろどろです。タッパに麦茶を入れて冷蔵庫に常備していますだ。ゴクゴク....。

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2006.03.27

古本を香港で売って下さい!

 ようやく温かくなったかと思ったら、最近は雨ばっかりです。スーパーに買い出しに行くのもおっくうになります。

 中国滞在ビザの無いわたくし、2週間に1度は国外に出なければなりません。と言ってもパスポートに出国スタンプが押されればオッケーなので、自宅から最寄りの地下鉄で30分、羅湖経由で香港に行ってきました。

 春の香港界隈、なんだか日本人が多いです。この時期って休みをとりやすいんでしょうか?ペニンシュラの周辺では無防備に日本語のガイドブックを広げて佇む女性があちらこちらに。通りすがりのおじさんの団体も関西弁だったりで。いつものようにHMVで港台の新譜のチェックをしておりましたら、なんとここにも日本人。「華流」関係の雑誌のコピーを何枚も取り出しながら友人と「これが最新盤じゃない?」とか話していました。うう、もしかしたら私のサイトを覗いた事があるかも知れません。昨日のお昼に尖沙咀HMVで赤いリュックを片がけしたオッサンを見かけましたか?それは私です(^^;)。

 さて今回ちょっと銅鑼灣の崇光(そごう)でお買い物。日本の食料品などは大抵深[土川]のジャスコで間に合うんですが、そごうの品揃えはその比ではありません。ジャスコになくてもここに来れば大体足ります。そごうの地下2階食料品売り場。日本語率、極度にアップです。味噌のコーナーでは駐在員の奥方様とおぼしき女性が数名かがみこんで吟味の真っ最中。お菓子のコーナーではしゃぐ日本人のガキンチョ。ちょっと微笑ましい。

 そしてここの11thフロア、日本で言う12階には日本の本が売られています。ひさしぶりに覗いてみましたが、去年よりもフロアを拡充し、思いっきり充実した品揃えになっています。物色する人々も老若男女含め、9割がたが日本人って感じ。これでもかと言うくらいの日本語の洪水です。漫画本のところでは日本人の青年が2人、アニメの声優についてアツく語り合っていたのが印象的でした。やはり輸入しているだけあって日本よりかなり割高。当然なのですが。

 本屋と言うと、香港や華南に駐在していて知らない人はいないであろう、そして旅行で来られる方にはほとんど知られていない(と言うより用がない)であろうと言うスポットがあります。

 その名もトマトブックス。

 場所は意外や、これまた日本語比率の異様に高い尖沙咀デューティーフリーショップのすぐ近く。地図で示してみます。

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 デューティーフリーショップは南に大きな入り口があるのですが、奥に入って左側、西の方にも入り口があるのです。道の向こうから撮影してみました。

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 ここの右側がデューティーフリーショップになりますが、左側にエスカレーターがあります。ここを登ります。

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 エスカレーターを登り切ったら右に曲がります。廊下の右手がイタリアントマトカフェ、そして左手が目指すトマトブックスです。

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 ここがそごうと違うのは、古本が売られている事です。つまり日本人駐在者や長期旅行者などが読み終えた本などを買い取り、また他の方に読まれていくと言う、在留日本人のリサイクルの場なのです。立ち寄る人も当然日本人ですが、観光で来たような方はめったに見かけません。

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 こんな感じで香港では日本の本は手に入りやすいのですが、中国本土に入ると文化局の規制がかかり、ほとんど売られている事はありません。勢い華南方面に長期滞在している人々は「読み物」が欲しくなったらはるばる香港まで足を運び、カバン一杯にまとめ買いして戦場に舞い戻っていくのです。ここは香港はもちろん、華南戦線一帯への「読み物」の一大補給基地なのです。

 ただ、ちょっとここへの供給が足りないような気がします。香港に旅行しようと言う方、帰りにはお土産などで一杯になるスーツケースも、行き掛けには空間が結構あるんじゃないでしょうか?そこにちょっと読まなくなった本を入れて、デューティーフリーショップに行ったついでにトマトブックスに持って行きませんか?なかなか海外でこうやって小銭を得ると言う経験はないかと思います。考え様によってはオシャレ....でもないかも知れませんが、ボランティア気分で古本を持ってきて下さると大変助かります。

 香港に来られる方、どうか古本を売って下さい。

tomato books

UG03, THE SUN ARCADE, 28 CANTON RD., T.S.T.

TEL : +852-2314-3283


 香港での用事を終えて羅湖でボーダー越えの列に並んでいると、なぜかここも日本語率が高い。春休みなので学生さんが旅行に来ているようです。昨日は輪行袋をかついだ青年もいました。「日本製の」「高価な」「自転車」を持ち込んでの中国旅行ですよ....格好の標的になりそうです。盗られても笑い飛ばせる太い神経を持っている事を願います。それに、中国の道は路肩付近にとんでもないゴミなどがやたらめったら転がっていますので、くれぐれも慎重に走って下さい。一路平安!

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2005.11.27

コピーもの考

 連絡が遅れましたが去る19日に帰国しました。今回は向こうで3ヶ月リミットの往復オープンチケットを手配しましたので春節が終わった頃にまた中国行きの目算です。今年はちょっとビジネスとしてはトラブル続きで大変だったので、来年は笑って過ごしたいですねぇ。零細企業は余力がないですから。

 さて河村さんのところにありましたコピー物の話にトラックバックです。以前にも書きましたが、未だに露天で売られている映画やドラマはコピーDVDばっかりと言う状況です。もとより本物自体がどこで入手出来るのかもよく分からないのですが。まあ香港に行けば少なくとも安心して買う事は出来ます。ちょっと前まで香港でもコピー物は多かったのですが、現在はかなり取り締まられています。また音楽も最近はネットにボロボロ落ちていまして、いとも簡単にダウンロード出来ます。こりゃ歌手の方はやってられないでしょう。知り合いの中国人が「日本の曲はネットに置いてないから聞けない」とぼやいていましたが、もともと置いている方が異常なんだってば。

 以前にも書いた事がありますが、こういうエンタメ系のコピー物もそうですが、私が根が深いなぁと感じるのが設計用ソフトのコピー物です。この広大なる華南工業地帯、どれだけ設計者がいて何台のコンピューターが使われているのか知りませんが、いったいその中に正規の設計用ソフトが入った物があるのか否か。電気屋街に行けば数十万円してもおかしくない高価な設計ソフトが数百円で売られています。街の本屋に行けばそう言うソフトのハウツー本がどどっと列んでいます。日本であれば正規の設計用ソフトを買えば使用説明書も付いてくるしサービスも受けられるので、その手のハウツー本の入手はまず出来ません。ここらあたりの事情は工業系の大学も同様のようで、学生同士のネットワークや、もしかしたら教授も関与して、何のためらいもなく設計用ソフトをコピーし、ハウツー本で勉強し、結果日本の大学では学ぶ事も難しいノウハウをいとも簡単に習得しているのです。

 そういう技術者が華南工業地帯でどどっと働いています。で現地の製造業者も(大きな声では言えませんが)正規の設計用ソフトを全マシン用にいちいち買っていては採算が合いそうにないくらいの低コストで仕事を請け負っている訳で、これはもう中国製造業の根幹に関わる構造的な問題でしょう。根が深いと言うのは、コピーを取り締まれと騒ぎ立てている先進国自体が、その低コストを目当てにそう言う中国の製造業者を下請けにしているという現状でしょう。日本の大手メーカーだって現状を看過しているという点では同罪なのです。

 IBMから中国企業Lenoboに身売りされたThinkPadですが、マイクロソフトからクレームがついて最近ようやくWindowsのOSをバンドルして売るようになったのだとか。それ以前はOSをバンドルせずに売っていたらしいです。まあ確かに中国の電気屋さんでパソコンを買うと、頼みもしないのに「サービスで」OSを含めた「高価な筈の」ソフトをぼこぼこインストールして売っているようなのですが....。

 私も設計業で中国に部下もいたりして無責任な立場で発言は出来ないのですが、あらためて考えると下請けの環境や大手企業のしたたかさなどが見え隠れして、なんとも納得のいかない状況であります。

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2005.03.08

中国で日式?披露宴

 河村さんのブログにありましたとおり、3月6日の日曜日は子守熊さんの結婚披露宴in深[土川]バージョンでした。なぜ「深[土川]バージョン」かと言うと、子守熊さんの地元の日本と奥さんの地元の広西壮族自治区でそれぞれ披露宴が行われ、今回が3回目になると言う事だからです、詳細は子守熊さんのブログをご覧下さい。河村さんも書いていますが、我々4人ぐらいのオフ会常連メンバーだけが異様に盛り上がり、割と静かに飲食していた他の方々からは完璧に浮いてしまう状態となりました。ワインをグラス一杯にする時に「加満(Jia Man)」とか要求するんですが、Songさんとかは「加満」は英語で言う「徳国(ドイツ)」である、などとウエイトレスに親父ギャグを教えてたりして(^-^;)。

 会場では日本や奥さんの地元での披露宴の模様がビデオで流されていたのですが、その後、子守熊さんの奥さんの地元に近くの壁画のある景勝地の様子を見せて下さいました。これは以前に河村さんが見てみたいと所望していた所、子守熊さんが撮影してきて下さったのそうです。桂林にも劣らない川下りの景勝地なのですが、面白いのがこの「壁画」です。描かれたのは2500年ほど前だそうで、まだ仏教も伝来していないどころか、そんな時代の広西はいわゆる「中華圏」にも含まれていないところです。先史時代というか、そんな素朴な絵です。頭に残っているイメージで壁画を再現してみました。実際とはちょっと違うと思いますが、まあこんな感じです。

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 なんと言いますか、この時代のこの地方の人間はこんなポーズで普段歩いていたんでしょうかね。それにとても届かない高い場所にまでいっぱいこんなのが描かれているのです。う〜ん、どうやって描いたんだろう。そうそう、きっと体に顔料を塗りたくって手前からだだだだ〜っと走っていってピョンと飛びついてペタリ.....。「東京フレンドパーク」の元ネタは2500年前の広西にあったのでした。

 さて披露宴と言いますと付きものなのが「御祝」です。中国では「紅包」というこんな感じの袋にお金を入れてご本人に直接手渡しすると言うのが普通らしいです。

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 赤はおめでたい色なのですが、どうも実用本位の袋で、何となくそっけない気がするのは私だけでしょうか?日本だと白い包みに「のし」と「水引」の付いた「のし袋」に、自分の名前とか「金〜〜円也」とか書いて受付で記帳の時に渡してしまうのですが、こちらでは「白」と言うのはあまり縁起がよくないらしいです。それにしても何かあるのではないかと考え、もしかしたらあそこならあるかも....?と思い立ち、土曜の夕方にジャスコ(吉之島)まで行ってみました。ホント、地下鉄が出来て便利になりましたよ。で、文房具売り場に行って眺めてみますと、ありましたよ、「のし袋」が!

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 純日本式ではなく「のし」や「水引」は付いているけれども「白」ではない、という、日本風でありながら中華文化にも配慮したという、なかなかに絶妙なデザインです。上海の会社が作っているらしいです。さすがジャスコ、ナイスな品揃えです。グッジョブ!!

 お開きの後は、河村さん夫妻と3人で地王ビルにあるラーメン屋さんに。「DOMON」というお店で、全く日本式のラーメンが出てきます。値段も日本並みですが(^-^;)。去年の9月にオープンしたらしいです。

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 お店の人によると、主だった材料はすべて日本から輸入しているとの事。やはり札幌と言えば味噌ラーメン。薄皮焼き餃子も純日本式で美味しく頂きました。

 ともあれ子守熊さん、おめでとう!ごちそうさんです(*^^*)/。

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2005.02.20

深圳寒いです(T^T)

 さてさて、旧正月の休暇明けで日本から戻る駐在員が殺到したのかどうか分かりませんが、もう少し早く行くはずだった深圳出張が18日の金曜日にずれ込んでしまいました。行っても土日じゃん....と言った所ですが、実は土曜日には成型品の品質チェックで工場まわりの仕事が待ち構えておりました。ほとんど「中国てなもんや製造業」です。

 空港に着くと結構並んでいます。自分の番が来ました。カウンターの小姐は言いました。「エコノミーが満席なのでビジネスにお回ししてもよろしいでしょうか?」

....もちろん「嫌です」とは言う訳がありません。さすがに座席を取るのも難しい時期だけありました。と言う事で「エコノミー料金でビジネスに乗らせてもいました」事件(?)です。

 嬉しくなってチケットを撮っておきました。

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 こうなるともうあぶく銭の転がり込んだ成金状態ですね(*^^*)。乗る飛行機はビジネスもエコノミーも同じ入り口なので、ビジネスのお客さんが乗り込んだ後に搭乗案内がされるエコノミーのお客さんは、先に配られた雑誌なんぞを悠々と読みながらチラリと向けられるビジネスのお客さんからの視線を感じながら後ろの席に乗る訳です。私もエコノミーチケットで乗ったにもかかわらず同じ階級に居座っていますので、しばし「ふっふっふ、おぬしら哀れよのうヽ(`▽´)ノ」と矮小市民的な優越感を堪能させて頂きました(^^;)。さっそくビジネスにしか付いていないスリッパに履き替えて、いかにも最初からビジネスでチケットを購入したように振る舞う。飛行機の中の雰囲気はこんな感じです。

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 本当にゆったりしていてくつろげますなぁ....ヽ(´ー`)ノ....

 お食事もクオリティーはもちろん、エコノミーの機能一辺倒・アルミ箱じゃなくてしっかり陶器の器に盛られているのが嬉しいです。機内食の内容や今後の食事の詳細は深圳便當紀行を再起動しましたのでご覧下さい(^。^;)。

 それにしてもなんですか?この深圳の寒さは!?私は寒い日本を離れて亜熱帯に来たつもりでいたんですが....。なんか、こっちの寒さは骨に来ます。芯から冷えるという感じ。同僚の台湾人からは「日本の方がもっと寒いのに何でそんなに寒い寒い言うねん(関西弁)」と言われてしまいましたが、何か違うぞこれは。

 建物。マンションの壁とかがコンクリートやブロックに漆喰を薄く塗っただけで断熱材が無く容赦なく温度を奪う。

 ベッド。日本だと布団に入ると「ああ暖かい」と感じるのに、こちらではまず体温を奪われて震える。

....要するに、亜熱帯地域としての構造が暑さに対しては効率的な分、寒さに対しては極めて無防備であると言えましょう。さっぶ〜〜〜いです、マジで。背に腹は替えられませんのでウォルマートで中国でしか着られないようなダサダサセーターを買って今も着込んでいます(--;)。


 おまけ。しえらさんのブログ「KENZOと思ったらENZOだった」とあったので、ふと足下にある愛用の室内履きを見てみました。

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 「NIKE」じゃなくて「NIKF」。NIKEが草履メーカーだとは誰も思わないでしょうが....。それにしてもこの 「NIKF」、どう発音するのかピンインより理解不能です。この手の話題は 中国滞在の方は「ワイキキの角を曲がればABCストア」並に頻繁に経験している事と思います(^^;)。

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2004.10.29

吉野屋オープン!

 去る10月27日に、ごく一部の深圳在住者の方々にまだかまだかと気をもませていました深圳吉野屋1号店がオープンしました!

吉野屋ニュースリリース

 場所は華強北路の電気屋街の北の方、順電から一つ東の通りだそうです。確か当初の計画では4月にオープンの筈だったんですが、本国の牛肉騒動もあってか、かなりずれ込みましたね。

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....と、地図見たら「聖延苑酒店」のそばですな。ありゃ〜、開店日のおととい、市場調査で順電まで来ていたし、昨日は客先のオフィスのある聖延苑酒店に行ってきたばっかりだったので、知っていたら覗きに行ったのに。

 メニューは以下の通りです。香港と同じく、日本では見られなくなって久しい定番の牛丼もあります。

牛肉飯:牛丼(並)    12.5元(≒165円)
牛肉飯(大):牛丼(大盛)    16.5元(≒218円)
鶏肉飯:チキンテリヤキ丼    13.5元(≒178円)
Combo Bowl(Beef & Chicken)    20.5元(≒271円)
Miso Soup    6元(≒80円)
Shake Salad    7元(≒93円)

....と言う訳で、明日か明後日に帰国します。まだチケットがはっきりしていないんです(=゚ω゚)ノ。

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2004.09.20

220V・仁義なき戦い

 中国の家庭電気の電圧は220Vです。日本の100Vの2.2倍。当然日本の電気製品を持ち込んでそのままコンセントに差し込むとえらいことになります(実は去年1回だけ、うっかりやっちゃったことがあります(^^;))。220V対応じゃないものは一瞬で壊れます。私の場合は電気剃刀と日本の携帯電話(デジカメ代わりにしているだけでローミングによる海外通話は申し込んでいない)の充電の為に変圧器が必要なのです。これが日本で探すと結構な値段がします。電気屋とかでみると4〜5千円。値段もさることながら重量もなかなかのもので、ようやくYahoo!オークションで3千円ほどのものを見つけました。

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 左の「WF-70F」がそれです。こいつの便利なところはスイッチひとつで220V→110Vの減圧と 110V →220Vの昇圧が切り替えられるという点です。間違えて中国で昇圧にするとどえらいことになるので注意が必要ですが、こっちで買った携帯電話が日本でも充電できるのは案外助かります。しかしこれ、差し込み口は1つしかありません。そこで電気剃刀と携帯電話の両方を充電するために、変圧器から先に分配コンセントをさして使っておりました。寮のコンセントはこんなのです。最近の中国ではごく普通のタイプです。

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 上のコンセントはまだしも、下のはどうやったら使えるのか....。とりあえず上に変圧器を差し込み、そこから分配して 電気剃刀と携帯電話に充電。ついでにiBookも開き、空いている分配コンセントの差し込み口にACアダプタを差し込みます。ACアダプタは220Vに差しても大丈夫なのですが、なにしろコンセントがあんな形なので差し込めないのです。

....気が付いたら変圧器のLEDランプが消えています。まずいことに変圧器が壊れてしまったらしい。困ったな。まだ中国に来て2日目だというのに。と言う訳で、電気製品で困った時は華強北路の馴染みのショップ「深圳市征路電子技術有限公司」にあたることにしました。ここはウチの会社のパソコンの調達やネットワークのセットアップを一手にお願いしているお店で、それがご縁でJ氏(仮名)もちょくちょく利用しています。河村さんもここでパソコン一式を見繕った事があります。週末、丁度J氏(仮名)と夕方に会うことになり、その前は華強北路を徘徊するという事だったので、とりあえず安い変圧器を探してくれとお願いしました。で、馴染みのショップで見つけてくれたのが上の写真のWF-70Fの右にある黒いもの。値段はなんと20元(260円)!日本では考えられないような値段です。翌日からさっそく使用開始。LEDが灯り、以前と同じように電気剃刀と携帯電話に充電です。

 ところが数日前、またもiBookのACアダプタのプラグを分配コンセントに差したところ、しばらくして「バシッ!」と言う音とともに変圧器のLEDが消えてしまいました。さわってみる持てないくらいに熱くなっていました。また壊れた......。どうやらACアダプタはかなり電力を食うらしく、変圧器に過剰な負荷がかかってしまった様子。前の変圧器が壊れたのも同じ原因でしょう。ACアダプタを220Vに差す時、結構火花が散ります。やはり電気食いのようですが、この火花、いつもなんかいやな感じがします。高電圧だから仕方ないのかも知れませんが。

 さて困った。変圧器はまた買うとしても、このままではコンセントの差し込み口が足らぬ。なんとか下の差し込み口を有効利用できないものかと、退勤後にウオルマートに立ち寄り、こんなのを見つけました。

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 万能コンセントです。取り入れの差し込みは例の変な形に使える形状のプラグ。そして出力は、どんな形状のプラグでも差し込める(ゆるゆるですが)と言う、なかなか便利そうな品物。値段は12.5元(163円)。これを使えば下の変なコンセントも有効利用できる訳です。いいぞいいぞ。と言うことで迷わず購入して寮に帰り、さっそく実践してみることにしました。封を切り、万能コンセントを部屋のコンセントに差し込む。LEDが煌々と灯り、2秒ほどしたでしょうか、突然「ボン!」と言う大きな音をたててLEDが火花と煙を噴いて破裂。


 寮のブレーカーが落ちた....。


 リビングにいたビビアンも観ていたテレビが突然消えたのでビックリした様子。恐る恐るコンセントから抜き取り、ブレーカーを戻す。サーバーにしていたパソコンも落ちたので再起動。しかしショートしたダメージか、ネットに繋がらなくなってしまった。悪戦苦闘の末、半日かけて復旧する羽目に。「検査済み」「合格品」と書かれていたのは意味があるのか?明らかに不良品。値段もたいしたことはないのですが、ウオルマートたるものがこういう商品を扱っているとは如何なものか。と言う訳で、翌日返品交換に行くことにしました。

 とりあえず例の商品の売り場で係の小姐に聞いてみると、取り替えたい商品と壊れた商品、それに購入した時のレシートを持って1階の服務台に行って下さいとのこと(と言うような中国語を言われたのだと思う)。服務台でつたない中国語を並べ、ジェスチャーも交えて交換をお願いしたら、何やら早口で何度も喋られてしまい、お手上げ。私の場合、知っている単語が言葉の中に混ざっていたら、それを手がかりに何とか相手の言うことが分かるのですが、知っている単語の比率があるレベルより少なくなると、とたんにさっぱり分からなくなってしまう。相手にしたら急に聞き取れなくなる変な奴と思われているやも知れぬ。仕方がないのでレシートの裏に書き込んで筆談。返金なのか交換なのか聞いていたらしい。と言う訳で無事交換完了。

 その後華強北路の例のショップを訪ね、前と同じ変圧器を購入。帰宅して、ビビりつつ交換した万能コンセントを差し込む。LEDランプが灯り、その後.....不良品でないことが分かり一安心。変圧器も差し込んで、無事に電気剃刀と携帯電話の充電を行うことが出来ました。めでたしめでたし。

 ノートパソコンのACアダプタは、相変わらずコンセントに差し込む時に火花が絶えません。侮るべからず220V。


 おまけ。愛機・モトローラのE380の充電器。

040919-e380.jpg

 香港で買ったためにもれなくBF(イギリスタイプ)プラグの充電器が付いてきました。万能コンセントあるいは変換プラグがないと充電できません。なんとでかいプラグである事よ。携帯電話本体より重いです。

040919-bfconcent.jpg

 日本から持ち込んでいるau携帯の充電プラグと並べてみました。持ち歩くものではないのでかまわないんですが....。

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