2007.01.06

新年となりました。

 昨年11月に「引っ越し」をしたのです。ネットじゃなくてリアルに引っ越し。自宅だけならまだしも、職場も同時期に移転という荒技で、仕事の方は引っ越しだからと締め切りを延ばしてもらえるわけでもありませんし、完徹したりして死にそうになり、とてもブログにまでは手が届きませんでした。

 ともあれ皆様、あけましておめでとうございます。たぶん春節後にまた深圳に入りますのでよろしくおねがいします。

 唐突ですが、SkypeOutやSkypeInの設定で、日本の知り合いやお客さんから中国の自分の携帯に国内電話並みの料金でかけられそうな手段を見付けましたのでご紹介します。

【用意するもの】
中国で使っている携帯電話とSIMカード
インターネットに繋がっているパソコン
Skypeソフトのダウンロードと登録
SkypeOut、SkypeInの契約
日本で使っている携帯電話(転送機能付き)
または日本で使っている固定電話など(転送機能付き)

....ううん、
ここまで必要だとかえって面倒なだけかも知りませんが(^^;)。

1:SkypeInを契約し、日本のIP電話番号050-XXXX-XXXXを登録します。

Skypein_070106

登録は3ヶ月で1500円、もしくは1年で4000円。これは単に電話の登録料で、電話料金は050-XXXX-XXXXにかけた相手が別途支払うことになります。050の電話は日本国内のIP電話なので安いですが....。

2:SkypeOutを契約します。

Skypeout_070106

このSkypeOut、自分のSkypeから世界中の一般電話や携帯電話にかけることが出来るのがウリですが、実は自分のSkypeにかかってきた電話を、任意の一般電話や携帯電話に転送することが出来ます。Skypeを起動して「設定」を参照してください。「通話転送」と言うのがそれです。
Skypetensou_070106
ここに、中国での携帯電話134-5678-1234に設定したければ+8613456781234と入力しておけばオッケーです。Skypeを使用しているときはSkypeに、落としているときは通話転送を設定している電話にかかってきます。(日本の携帯電話090-1234-5678の場合は+819012345678です。)

3:日本で使っている携帯電話、または日本で使っている固定電話などの転送機能を設定します。
日本の携帯電話の場合は、大抵転送機能があると思います。NTTの固定電話も、有料ですがボイスワープを契約すれば転送機能が付加されます。これらの転送先をSkypeInの050-XXXX-XXXXに設定します。

....こうすることで、
相手先→日本の携帯→SkypeIn→→→SkypeOut→通話転送→中国の携帯
....と、順繰りに転送され、着信だけですが、日本で携帯電話を使うのと同じ要領で通話が出来ます。(発信の場合はSkypeOut→相手先だけでできます)

 ググってみたところ、すでにあちこちで取り上げられておりますので、そちらも参照してください。日本の携帯電話の海外ローミングよりは遥かに安いそうです。

 SKYPEを使って電話の転送はできますか?
 里帰り中も旅行中もカンタン連絡
 SkypeInとSkypeOutを着信転送で結ぶことは出来る?

....と紹介はしてみましたが、まだ中国ときっちり通話試験はしていません。年末の台湾南部地震の影響で、香港〜広東省方面との回線状態が未だに不安定だからです。はやくなおってくれ〜(-_-)。

 と言う訳で、日本の皆さん、中国の皆さん、香港の皆さん、台湾の皆さん、本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m。

Click!  >>>>>   世界中からBLOG   <<<<<  Click!

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2006.01.19

さよならミノルタカメラ

 とうとうこの日がやってきました。

読売新聞↓
「コニカミノルタ、カメラ・フィルム事業から全面撤退」

コニカミノルタプレスリリース↓
「カメラ事業、フォト事業の終了と今後の計画について」

ソニープレスリリース↓
「レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ関連の一部資産譲渡等について」

 ミノルタの創業は1928年。80年近くのカメラ事業ですが、昨今は過当競争が激しく、「売れば売るほど損をする」状態になっていまして、やはり撤退とあいなりました。コニカと言えば日本初のオートフォーカス:ジャスピンコニカ、これは井上順が宣伝していたのを覚えています。そしてミノルタと言えば「今の君は、ピカピカにひかって〜」の宮崎美子が宣伝していたX7もありますが、やはりαシリーズのオートフォーカス一眼レフカメラでしょう。フイルムのコニカ、そしてミノルタのカメラ。今年3月をもってこれらのブランドは姿を消す事になります。

 オフ会などでお会いした方はすでにご存じだと思いますが、ミノルタは私の古巣なのでした。大学は某芸術系だったのですが、そこの授業で写真の講議があり、必要にかられて中古の一眼レフカメラを入手。写真の面白さに触れて没頭し、それが高じたのか結局カメラメーカーに就職することとなりました。入社当時の社名はミノルタカメラ株式会社。配属された研究施設は、それはもう写真好き・カメラ好き・機械好きの人間が集う、熱気のこもったわくわくするような夢を秘めた場所でありました。

 う〜ん、いろいろ思い出はあるんですが、ありすぎてちょっと一気には書けないです。大学卒業後、在籍期間は10年足らず。工業デザインや設計のイロハをたたきこんでもらえました。だからこそ今の自分がいるのです。現場でモノ創りに携わっていた同期の人、先輩、後輩。みんなカメラが好きだった。自分たちが開発した製品が発表された時はたまらなく嬉しく、誇らしかった。自分が携わった製品が店頭に並んだ時には、客を装いながらそれを触りまくっていた。お客さんがその製品を買う所に出くわした時は気づかれないようにしながらもひそかに自慢げにながめていた。自分を含め、そんな人たちをじかに見知っているだけに、なんとも寂しいです。ほんと正直、寂しくてたまりません。

 時代の趨勢だし、致し方ないのかも知れませんが、今までありがとう。そして、さようなら、ミノルタカメラ。

Click!  >>>>>   世界中からBLOG   <<<<<  Click!

| | Comments (0) | TrackBack (2)

2005.05.10

中国から通販に挑戦!?

 通販と言っても、たまったアフィリエイトのクーポンを中国で使ってみようと言う試みです。昨年の11月から亜州明星総覧AmazonYesAsiaのアフィリエイトを設定しまくっているのですが、現金化できるAmazonはまだしも、YesAsiaはクーポン方式で、いくら溜まっても結局YesAsiaで品物を購入しないと何の役にもたたないというシステムなのです。いやまあ今まで自前で買っていたCDとかの費用が要らなくなりましたので、それなりに助かってはいますが、勢いたいして必要もなさそうなものをついついアダ買いしてしまったりして。せっかく溜まったポイントなんだからもうちょっと有意義に使わねば(^-^;)。

 2月18日に中国入りして、さっそくCD類を注文してみました。今まで日本の住所を登録していたのですが、今回は中国の会社宛にしました。プラウザからGBコードで住所を登録。....しかし数日後、YesAsiaから「文字化けして読めないのでアルファベットでお願いします」とメールが来ました。(^^;)。う〜んプラウザの問題かなぁ。私はMac使いなのでInternetExplorerではなくSafariを使用しているのです。やむを得ずアルファベットで入力。え〜と、ここの郵便番号は何番だろう?日本だと郵政公社のホームページで簡単に調べられるのですが、こちらの郵政局では深[土川]市全体の番号(518000)しか分かりません。仕方がないのでネットで近所に事務所があるであろう会社のホームページを検索。なんとか郵便番号は分かりましたが、同じ建物でも近所の通りの名前や地域名など、数種類の表記方法があるようで。ちょっと日本では考えられないようなアバウトさです。さすが中国と言うべきか....。

 何とか入力も終わり、待つ事2週間あまり。どえらく時間がかかりますなぁ。発送元はYesAsia事務所のある香港の茘枝角なので、深[土川]の事務所からバスと電車で2時間半。よほど自分で直に取りに行こうかと思いましたが、まあ通販会社を困らせてもアレなので思いとどまりました。やがて事務所の郵便受けにこんなものが。

050322-yubin

....日本だと郵便受けに直に入れて下さるのですが、中国ではそうも行かないらしい。この紙と身分証明書(つまりパスポート)を持参して、指定された郵便局まで受け取りに行かねばならないのです。事務所から徒歩で片道30分近く、昼食の後汗をにじませつつてくてくと歩いてサインを書いて受け取ってきましたよ。さっそく事務所で開封。正規盤のCDなので周りの従業員が物珍しげに見ております。そう、彼らは正規盤を買った事は無いとか。彼らの所得感覚では同じCDでも盗盤で3千円、正規盤なら1万5千円、と言う感じでしょうか。いいのかそれで?とは思えども、私は彼らの十数倍の給料を取っていますので、よい事ではないのは分かっているけれども面と向かって「盗盤を買うのは違法だから止めようよ」とはなかなか言えません。辛いところです。

 さてYesAsiaはCDやDVDだけではなくてデジカメその他の小型家電製品も扱っているのです。この際ですから事務所の備品として適当なデジカメと、寮の自室用のDVDプレーヤーなどを注文してみました。DVDプレーヤーはいわゆる「リージョンフリー」で、世界中のどこのDVDを買っても視聴できるという便利もの。対応メディアはDTS-CD/ DVD-video/ DVD-R/W/ HDCD/ CVD/ VCD/ SVCD/ DVCD/ CD/ CD-R/ W/ MP3/ Kodak Picture CDで、変換方式はNTSC/ PAL両方式。つまりはCDの大きさのメディアは大概読めます(^-^)/。

050510-DVD

 注文して2週間ほどすると届くのですが、どんな形式で来るかと待っておりました。

 と、ある日、私の携帯が鳴り響き、出てみると何やら中国語でまくし立ててきた様子。おかしい。普段私にこういう電話を掛けてくる人間はいないのです。こういう時の応答はただ一つ。

「ニィーダーツォーラ(掛け間違いです)!」

....すると、今度は「Are you Takashi Kishigami?」と英語が。私は英語もペラペラという訳ではないので、同僚の台湾人に応対を変わってもらって内容を聞いてもらいました。どうやら注文した品物に税金がかかるらしいので、用紙をFAXするからサインしてお金を用意しておけとの事。やがてこんなものが事務所のFAXに届きましたよ。因みに「TNT」と言うのはFeDexとかと同じような配送業者の名前です。

050425-tnt

 なんと217元、日本円にして3千円近くも取られてしまうのです!ただ、と言うかクーポンのアダ買いで入手しようと思ったのがどえらく付きました。それにしても何でこういう値段なんだろう。この手の事は河村さんが詳しいのでメールでお尋ねしてみました。河村さんからはご丁寧にお電話で調査結果を教えて頂きました。デジカメは問題ないのですが、DVDプレーヤーには税金がかかるのだそうです。内訳は関税が20%、増値税が17%、合計37%!も税金を支払わなくてはならないのだそうです(T^T)。明細には手数料50元とありましたから、税額は167元です。あれれ、このDVDプレーヤーの価格はUS$で119ですから、素直に37%となると US$44、365元くらいになる筈です。それよりも通関時のYesAsiaのインボイスではこうなっていたのですが.....。

050510-invoice

 US$119の品物をUS$15で通していたようです。それならば税金は US$5.55、46元ほどですむ筈なのですが、河村さんからの情報では品目ごとに最低査定価格があって、恐らくそれで計算されているのでしょう、とのこと。となれば最低査定価格は450元くらいでしょうか。因みにこのDVDプレーヤーは中国製です。近所のウォルマートでは800元ぐらいで売られていました。

 まあ、勉強にはなりましたが、いろいろ大変です。中国滞在中には下手に通販には手を出さない方がよいですね。

....と言う訳で、帰国してから自分用のデジカメをクーポンで仕入れました。昨年に登場したオライト君に替わってイクサス君の登場です。

050425-ixus700

 Canonのブランドは「IXY」では無いかと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、アジア地域でのブランドは「IXUS」なのです。ヨーロッパもそうだったかな?まあそれはよいとして、取扱説明書が思いっきり中国語でした(^-^;)。本体表示は言語選択で日本語に出来ますので良いんですが。



 さて「クーポン方式でいくら溜まっても結局YesAsiaで品物を購入しないと何の役にもたたない」と書いていましたYesAsiaですが、今年の7月以降からは小切手による現金化のサービスも始まるようです。アダ買いも良いんですが、やはり現金化される方が嬉しいです。欲を言えば今すぐ欲しいぞ、YesAsia

Click!  >>>>>   世界中からBLOG   <<<<<  Click!

| | Comments (3) | TrackBack (3)

2004.09.20

220V・仁義なき戦い

 中国の家庭電気の電圧は220Vです。日本の100Vの2.2倍。当然日本の電気製品を持ち込んでそのままコンセントに差し込むとえらいことになります(実は去年1回だけ、うっかりやっちゃったことがあります(^^;))。220V対応じゃないものは一瞬で壊れます。私の場合は電気剃刀と日本の携帯電話(デジカメ代わりにしているだけでローミングによる海外通話は申し込んでいない)の充電の為に変圧器が必要なのです。これが日本で探すと結構な値段がします。電気屋とかでみると4〜5千円。値段もさることながら重量もなかなかのもので、ようやくYahoo!オークションで3千円ほどのものを見つけました。

040919-wf70f.jpg

 左の「WF-70F」がそれです。こいつの便利なところはスイッチひとつで220V→110Vの減圧と 110V →220Vの昇圧が切り替えられるという点です。間違えて中国で昇圧にするとどえらいことになるので注意が必要ですが、こっちで買った携帯電話が日本でも充電できるのは案外助かります。しかしこれ、差し込み口は1つしかありません。そこで電気剃刀と携帯電話の両方を充電するために、変圧器から先に分配コンセントをさして使っておりました。寮のコンセントはこんなのです。最近の中国ではごく普通のタイプです。

040919-concent.jpg

 上のコンセントはまだしも、下のはどうやったら使えるのか....。とりあえず上に変圧器を差し込み、そこから分配して 電気剃刀と携帯電話に充電。ついでにiBookも開き、空いている分配コンセントの差し込み口にACアダプタを差し込みます。ACアダプタは220Vに差しても大丈夫なのですが、なにしろコンセントがあんな形なので差し込めないのです。

....気が付いたら変圧器のLEDランプが消えています。まずいことに変圧器が壊れてしまったらしい。困ったな。まだ中国に来て2日目だというのに。と言う訳で、電気製品で困った時は華強北路の馴染みのショップ「深圳市征路電子技術有限公司」にあたることにしました。ここはウチの会社のパソコンの調達やネットワークのセットアップを一手にお願いしているお店で、それがご縁でJ氏(仮名)もちょくちょく利用しています。河村さんもここでパソコン一式を見繕った事があります。週末、丁度J氏(仮名)と夕方に会うことになり、その前は華強北路を徘徊するという事だったので、とりあえず安い変圧器を探してくれとお願いしました。で、馴染みのショップで見つけてくれたのが上の写真のWF-70Fの右にある黒いもの。値段はなんと20元(260円)!日本では考えられないような値段です。翌日からさっそく使用開始。LEDが灯り、以前と同じように電気剃刀と携帯電話に充電です。

 ところが数日前、またもiBookのACアダプタのプラグを分配コンセントに差したところ、しばらくして「バシッ!」と言う音とともに変圧器のLEDが消えてしまいました。さわってみる持てないくらいに熱くなっていました。また壊れた......。どうやらACアダプタはかなり電力を食うらしく、変圧器に過剰な負荷がかかってしまった様子。前の変圧器が壊れたのも同じ原因でしょう。ACアダプタを220Vに差す時、結構火花が散ります。やはり電気食いのようですが、この火花、いつもなんかいやな感じがします。高電圧だから仕方ないのかも知れませんが。

 さて困った。変圧器はまた買うとしても、このままではコンセントの差し込み口が足らぬ。なんとか下の差し込み口を有効利用できないものかと、退勤後にウオルマートに立ち寄り、こんなのを見つけました。

040919-bannou.jpg

 万能コンセントです。取り入れの差し込みは例の変な形に使える形状のプラグ。そして出力は、どんな形状のプラグでも差し込める(ゆるゆるですが)と言う、なかなか便利そうな品物。値段は12.5元(163円)。これを使えば下の変なコンセントも有効利用できる訳です。いいぞいいぞ。と言うことで迷わず購入して寮に帰り、さっそく実践してみることにしました。封を切り、万能コンセントを部屋のコンセントに差し込む。LEDが煌々と灯り、2秒ほどしたでしょうか、突然「ボン!」と言う大きな音をたててLEDが火花と煙を噴いて破裂。


 寮のブレーカーが落ちた....。


 リビングにいたビビアンも観ていたテレビが突然消えたのでビックリした様子。恐る恐るコンセントから抜き取り、ブレーカーを戻す。サーバーにしていたパソコンも落ちたので再起動。しかしショートしたダメージか、ネットに繋がらなくなってしまった。悪戦苦闘の末、半日かけて復旧する羽目に。「検査済み」「合格品」と書かれていたのは意味があるのか?明らかに不良品。値段もたいしたことはないのですが、ウオルマートたるものがこういう商品を扱っているとは如何なものか。と言う訳で、翌日返品交換に行くことにしました。

 とりあえず例の商品の売り場で係の小姐に聞いてみると、取り替えたい商品と壊れた商品、それに購入した時のレシートを持って1階の服務台に行って下さいとのこと(と言うような中国語を言われたのだと思う)。服務台でつたない中国語を並べ、ジェスチャーも交えて交換をお願いしたら、何やら早口で何度も喋られてしまい、お手上げ。私の場合、知っている単語が言葉の中に混ざっていたら、それを手がかりに何とか相手の言うことが分かるのですが、知っている単語の比率があるレベルより少なくなると、とたんにさっぱり分からなくなってしまう。相手にしたら急に聞き取れなくなる変な奴と思われているやも知れぬ。仕方がないのでレシートの裏に書き込んで筆談。返金なのか交換なのか聞いていたらしい。と言う訳で無事交換完了。

 その後華強北路の例のショップを訪ね、前と同じ変圧器を購入。帰宅して、ビビりつつ交換した万能コンセントを差し込む。LEDランプが灯り、その後.....不良品でないことが分かり一安心。変圧器も差し込んで、無事に電気剃刀と携帯電話の充電を行うことが出来ました。めでたしめでたし。

 ノートパソコンのACアダプタは、相変わらずコンセントに差し込む時に火花が絶えません。侮るべからず220V。


 おまけ。愛機・モトローラのE380の充電器。

040919-e380.jpg

 香港で買ったためにもれなくBF(イギリスタイプ)プラグの充電器が付いてきました。万能コンセントあるいは変換プラグがないと充電できません。なんとでかいプラグである事よ。携帯電話本体より重いです。

040919-bfconcent.jpg

 日本から持ち込んでいるau携帯の充電プラグと並べてみました。持ち歩くものではないのでかまわないんですが....。

Click!  >>>>>   世界中からBLOG   <<<<<  Click!

| | Comments (6) | TrackBack (1)

2004.06.07

新たなるデジカメを求めて....

「500元くらいでどっかに売ってないでしょうかね....。」と前回のブログにも書いたように、やはり携帯のデジカメをあまり人前に出すのははばかられるわけで、こうなったら新規購入をするしかないと言う結論に到りました。しかし手持ちの人民元はわずかしかありません。社用で使った費用を申請しているのですが、まだ下りてこないからです。しかし私は1日でも早くデジカメが欲しい。

 そうだ、香港に行こう。先月香港の恒生銀行に結構な金額をドバッと預金したので、500元分くらいはへっちゃらさ♪....なんて油断しているとある日突然残高不足で引き出せなくなったりするのですが(^^;)。

 日曜の午前中は停電休暇の代替出勤でした。12時になるか早いか事務所を飛び出し、事務所前のバスターミナルに直行。3月のブログにも書きました皇崗口岸〜落馬洲〜元朗〜西鐵のルートをひさびさに通ることにしました。まずは電脳街の深水[土歩]に行きたかったのと、羅湖ルートはいい加減飽きたというのもあります。26番のバスに揺られ揺られて終点、皇崗口岸に到着。

huanggang.jpg

 子守熊さんは皇崗口岸の近くに住んでいらっしゃるそうです。まだお会いしたことはありませんが、次回のオフ会あたりでご挨拶したいところです。

 皇崗口岸は香港空港からエアポートバスで陸路で中国に入る駐在・出張の方にはお馴染みのところです。まずは中国出境。ここのボーダーは中国人とそれ以外の国籍で別々なのですんなり手続きを終えます。さてその後は深圳河を越えて香港入境となるのです。羅湖なら橋を歩いて渡るだけですが、皇崗のあたりは川幅も広く、システム的にも徒歩で渡る環境にはなっていません。エアポートバスを予約していればそれに乗っての移動となりますが、そうではない人はボーダー越え専用のバスに乗らなければなりません。

border-bus.jpg

 これがその幸福の黄色いボーダーバスです(^^;)。乗車賃7HK$。香港版SUICA(関西ならICOCA)カードとも言うべき八達通(オクトパスカード)が使えます。余談ですが、日本でこのICカードを導入する前に香港で試験導入してモニターし、日本導入が本格化したのだとか。

 バスに乗って橋を渡り、降りたところが香港入境のボーダーです。ここがどえらく待たされるのです。中国側と違って、香港人とそれ以外の国籍で分けられるので、つまりは中国人と一緒のところに並ばなければなりません。あ〜長い。入境スタンプが押されるまで30分以上はかかってます。

 香港に入境した後は落馬洲のターミナルまで再び黄色いボーダーバスに乗ります。今回はお金は要らない上に、チケットも何もない状態で乗り込めます。ここではエアポートバスやその他の直行バスに乗ってきたか、ボーダーバスに乗ってきた人間しかいないので、そちらに乗らない人間は必然的にボーダーバスに向かうというわけです。落馬洲のターミナルにつくと、もうそこは普通の香港。ここから普通の路線バスで元朗へ。バスに乗っているうちに何だかしんどくなってきました。う〜んつらい。何なんだろう。って理由は簡単。もう3時も近いのにお昼ご飯を食べていないのでした(^^;)。空腹にむち打ち西鐵元朗站の近くで下車し、駅の南のショッピングセンターに入りました。ふと、日式ラーメンの「麺蔵」の文字が....。

menzou.jpg

 醤油ラーメンと寿司のセットを食べました。なかなかおいしゅうございましたよ(*^-^*)。食べたものの写真は深圳便當紀行をご覧下さい。

 腹がくちた後、西鐵で美浮に。ここで地下鉄に乗り換えて深水[土歩]の電脳街でデジカメを探し回りました。一番安いのがVIVITARの200万画素で588HK$。う〜ん、200万なぁ。いろいろ考えたあげく、やはりカメラと言えば旺角だろうと地下鉄をさらに2駅。しかし旺角のカメラ屋は日本製の2000HK$以上の物が主流で、なかなか安いのにお目にかかれません。しかもプライスは「店員に聞いてください」と言う言葉の壁を無視した理不尽な書き方をしているふざけた店も多々あり(-_-)。

 カメラ屋はダメだ。旺角電脳中心に行ってみよう。

 こちらはパソコン関連が主流で、カメラと言えばチャット用のウエブカメラが中心。でも見付けましたよ。300万画素で590HK$。はいこれです。

orite-vc3210.jpg

 メーカーは台湾のORITEと言うメーカー。と言う訳で通称オライト君が次回からデビューします。続きはまた後日....(^^;)。

Click!  >>>>>   世界中からBLOG   <<<<<  Click!

| | Comments (3) | TrackBack (0)

2004.06.04

危険!?予備のデジカメ

 前のブログで「予備でメガピクセルカメラ付きの携帯電話を持ってきている」と書きましたとおり、盗難の憂き目にあった超型落ちのFinePixに代わり、今はSDカード付きの携帯電話で深圳便當紀行を再開したりと、一応活躍してくれています。これで何とかFinePix並に使いこなせるかなと思ったのですが....。

 昨日も3時から突然停電になり、仕方ないからクーラーのあるウォルマートにでも行ってみようと思って携帯電話を手にしたんですが、ハタと気付きました。

A5501T.JPG

 はっきり言って、こんな物で撮影してたら無茶苦茶人目を曳きます。中国でもようやくデジカメが売れはじめ、深圳界隈の観光地でもちらほら見られるようになりましたが、まだデジカメ付きの携帯電話は少ない。しかも日本の携帯電話はこちらのGSMよりかなりデカイ。ビカビカのオレンジ色も相まって、深圳便當紀行の様に身内のいる環境で使うならまだしも、これで呑気にカシャカシャ街頭でやってたら、まずプロのスリに目を付けられてアウトです。

 中国では携帯電話の盗難はかなり頻発しています。ご存じの方も多いと思いますが、こちらはGSM形式なので、本体に入れたSIMカードというチップに電話番号・電話帳などの個人情報が収められているので、盗品の電話でもSIMカードを入れるだけで使えてしまうのです。

simcard.jpg

 私の使っているのは日本限定のCDMA方式ですから勿論SIMカードが入るわけはないのですが、盗む側にそんな事が分かるわけもないでしょう。

 やはり高機能ではないデジカメを持ち歩くのが一番だという事になります。それも一見中国製のダサいフイルムカメラみたいな外観のが望ましいです。ピクセルは130万画素もあれば充分。フラッシュは欲しいですが、電池はアルカリ乾電池で動く方が融通が効きます。メディアはSDカードでもスマートメディアでも何でもいいです。二手品(中古品)でもいいです。500元くらいでどっかに売ってないでしょうかね....。

Click!  >>>>>   世界中からBLOG   <<<<<  Click!

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2004.06.02

やられたっ!

 ここのところブログネタにするのに有り余るほどいろいろと事件が起こり続けています。

 まず先週始めから愛用のスイスミリタリーウォッチが電池切れらしく、日中は朝から夕方まで正常に動いているのに寝ている間に30分〜1時間遅れるという離れ業をやられてしまいました。金曜に到っては2時間半も遅れる始末。人が見ていないからってサボるなー。

 日曜に落ち合ったj氏(仮名)に電池交換について相談。くだんの時計は100m防水なので、きっちり防水機能を維持した電池交換をしてもらえるところでないと任せられないのです。
k「どこでやってるか知っている?」
j「どこでもやってると思いますよ〜」
k「深圳だったらジャスコかな?」
j「ジャスコだったらあるかも知んないです〜」
k「香港で交換できるかな?」
j「うん〜、香港の方が確実かも知れませんね〜」
....私にも思いつくアドバイスをどうもありがとう(-_-)。

 この日曜は用事がなければ事務所に行って仕事でもしようと思っていたのですが、朝も早くからj氏(仮名)から電話があり、民俗文化村に行かないかというお誘いが。何でも、昨日の午後から日本人男性と中国人女性の結婚式が中山市であって、j氏(仮名)はじめ彼の以前の会社の方々が出席されたとのことで、日曜は折角だから民俗文化村を観光しようと言う事になったそうで。私の住んでいるところは民俗文化村から徒歩20分と言うロケーションなので、単に近いからとお呼びがかかった模様。

 お昼前に寮の自室を出たところ、総経理一家と遭遇。結局j氏(仮名)の知り合いも含めて大人数で韓国料理の昼食会となりました。食事の後、いよいよ民俗文化村に。アトラクションも堪能しました。ワイヤーで池の上も滑空しました。

 月曜はFビザ申請のために朝6時過ぎに寮を出発。9時前に尖東の日本旅行社でビザ申請。受け取りの午後2時半まで時間があるので腕時計の電池交換を探しに行くことにしました。ぶらぶらと尖沙咀を徘徊し、スターフェリーに乗船し、上環あたりのビル群を涼みながら渡り歩いてトラムの駅に到着。まあ銅鑼灣の崇光(そごう)に行けば大丈夫だろうとの目論見です。ちんたらちんらたと進むトラムに揺られ、半時間ほどで銅鑼灣に到着。3階だったかにある腕時計売り場に到着。小姐に電池交換を聞いてみると、ここでは出来ませんので、こちらに行って下さいと、引き出しから小さな案内の紙を出してくれました。場所は....上環(-_-)。この暑い中、もうトラムで上環に戻る元気は無いので、地下鉄に向かいました。

 地図では地下鉄の駅を降りて南の、少しぐねった道の半ばにあると描いてあり、嫌な予感のとおり坂道の上でございました。上り坂を見た途端に汗が出てきます。この季節、北回帰線を越えた香港では、昼間の太陽は真上を通り越してやや北から傍若無人に照りつけてくるのです。えっちらおっちらと登って、とあるビルの4階に到着。「いらっしゃいませ〜」、お、日本語。これは期待できそうだ。さっそく電池交換のお願いをして時計を見せると「ウチはカシオの時計しか出来ないんですよ。」

 無駄足でした。スウォッチの店を聞いてみましたが、知らないとのこと。う〜む。そうだ、この時計を買ったのは日本の西武だ。金鐘の西武に行けばスウォッチくらい売ってるだろう。と、再びトラムに乗り込み、金鐘へ。西武の中をうろうろして時計売り場を発見!スウォッチもしっかりあり、売り場の哥哥はスウォッチのTシャツを着ています。これは期待大です。

 さっそく電池交換を申し出ました。が、ここでは出来ないとのこと。どこで出来るのか聞いたら、知らないと言う返事。物を売るならメンテくらい整えておけよ!とブチ切れそうになりつつ退散。こりゃあかなり望み薄だな。念のため近くの時間廊(CITY CHAIN)に行ってみましたが、やはりダメ。香港人は腕時計を使い捨てているのか!?

 仕方ないです。事前にもっと情報を集めておけばよかった。ネットでググって出直しますわ。と、ビザを受け取って帰路につきました。会社の近くから総経理に「もうすぐ帰ります晩ご飯食べるから頼んでおいてください」のショートメッセンジャーを発信。すぐに総経理から電話。「会社は停電して仕事できないので今日はみんな帰りました。」とのこと。なんと停電ですか。ま、会社が使えないなら寮でググるしかないです。と言う訳で直帰しました。帰ったら総経理太太が食事の準備です。こちらもPCのセッティングやら何やらをして、食事の後メールチェックしようと考えておりました。ま、夜は長いですから、ゆっくり検索やらブログやら出来るでしょう。

 と、いきなりブラックアウト。会社に引き続き寮まで停電とは(-_-)。当然ググったりなんか出来やしません。何時治るかも知れず、クーラーも使えないまま深圳の熱帯夜は悶々と過ぎていくのです。

 翌火曜日。寮は相変わらず停電状態。取りあえず出勤してみたものの、やっぱり電気は来ない。これでは仕事のしようもなく、今日は臨時休業。時間が空いてしまったので、試しに深圳ジャスコの時計屋をあたってみることにしました。時計売り場へ行ってみると、時計の修理職人が2人並んで作業しているではないですか。思い切って電池交換をお願いしてみることにしました。

 にこやかながらも年期の入った叔父さん(と言いつつ私より若いかも(^^;))が、専門工具を使って裏蓋を開きます。部品はその都度液体(フロン?....な訳がないか)に漬けて洗浄。外したボタン電池をテスターに計って「電気が確かに足りないから交換します」とのこと。再びパッキンをはめ込み、防水油で丁寧にシールド。裏蓋をしっかり閉じた後は各所を丁寧に洗浄してもらって電池代込みで150元。日本よりだいぶ安くついたと思います。おまけに速い。ものの10分程でした。

 気をよくしてジャスコの裏手から東に歩いていきました。今日はお休みだし天気もいいし。おお、深南大路のちょっと南にこんな庶民的な賑わいがあったとは!気をよくして、途中で看板などの写真を撮りつつ羅湖方面へ。途中、思いっきり路地裏に入り込んでしまいました。人影もまばらですが、子供が遊んでいたりして実にのどかな光景です。と、右側から人が来て「おい、かばんが開いてるぞ」

 え?と思ったら右肩にかけていたリュックのファスナーが2箇所、思いっきり開いていて、当然ながらデジカメはどこにも見あたりません。

 やられました。

 今までメキシコのオコトラン〜オアハカのバスの中(ウエストバックの現金)とか、タイのバンコックはカオサン通りの近く(現金とパスポート)とか、スリに出くわしたことはありましたが、その都度気がついて相手の手を捕まえて未遂ですんでいたんですが....。今回、人が近寄った気配もなければすれ違いざまにやられた覚えもなく、何より音もなくファスナーを開けられていたことに驚きました。あるんですね、こう言うことが。

 しばし呆然としましたが、旅行保険に入っていることを思いだし、そうだ、公安で盗難証明書をもらえばブログネタにもなるしと考え、近くにいる人に聞いてみました。しかし「知らない」「110番に電話すれば来てくれる」との返事。どうしようもないので、近くのビルの警備員室で相談。すると親切に公安の住所を書いてくれました。タクシーで10分ほどで公安に到着。

 拙い中国語で説明をしますが、やはりなかなかうまくいかない。要は盗難証明書さえ書いてくれればいいのだよ。途中、どうもやりとりがうまくいかず総経理に電話。するとたまたまジャスコに来ていたので「オレ行くわ」と、家族揃って来てくれました。ようやく話が進み、取調室へ。途中、留置場とか書いた怪しげな部屋もあったりします。

 取調室では総経理の子供がはしゃぎまくっています。担当官は意に介さない様子。他にも椅子に寝っ転がって昼寝している人もいます。本当にここは公安なのかと思うくらいのどかな風景ですが、総経理が言うには、ここは本来殺人など重大犯罪の取調室だとのこと(^^;)。

 事細かに状況を聞かれ、取られた物の金額(忘れたよ〜)とかを記入。レポートは2枚に及びました。で、私のみならず総経理までも書類にサインを書かされ、右手人差し指の拇印を名前のところや係官が書き間違えた箇所に押しました。この朱肉は普通の朱肉で1日置いてもまだ指に色が付いています(^^;)。

 さてその長々と書いた調書を盗難証明書として頂けるのかと思ったらそうではなくて、調書と同じ番号を記入した紙を一枚もらっただけです。

tounanshoumei.jpg

 調書のコピーはもらえないか聞いてみましたが、これは外に出す物ではないとのこと。この紙片でどうやって盗難状況が分かるのか聞いてみたら、下に書いてある番号に電話して、上の赤い調書のナンバーを言えば教えるのだと言う事です。旅行保険会社がそこまでやるのかしら(やるかも知れないな(^^;))。

 帰りのタクシーの中、総経理が「パソコンは壊れるし、デジカメは盗まれるし、厄年やねー」と一言。そう、今は本厄のまっただ中なのです、私は。でもこれだけの目に遭えばさすがに厄落としは出来たんではないかと。あのデジカメも最後に私にブログネタを提供してさよならしてくれたのだと思おう。メディアは初期化したばっかりでこの週末分の欠落だけですんだし、多分保険金を請求しても減価償却で査定がないくらい古い機種だったし、予備としてメガピクセルカメラ&SDカード付きの携帯電話も持ってきているし、今回は勉強になりました。やはり深[土川]は危ないこともある。用心しなければと心に誓いました。

 寮に帰りました。水が出ないです。しばらくするとマンションの館内放送(そんなものがあったのか!)で、「地下鉄工事のためこれから6時半から30分だけ給水し、後は明日の午後まで断水する。各自備えておくように」とがなり立てていました。停電の次は断水かよー。

 さすが中国。いくら用心していてもどうにもならないこともあるのでした。

Click!  >>>>>   世界中からBLOG   <<<<<  Click!

| | Comments (5) | TrackBack (0)

2004.04.13

手機のお話・2

 中国・大連ニュースマガジン系で、中国で受ける携帯電話のデザインのお話がありましたので琴線に触れてしまいました(^^;)。

「日本製は高品質だが、韓国製の方が格好が良い――。博報堂がまとめた中国青年の日本、中国、韓国、米国、欧州製品に関する意識調査でこんな結果が出た。各国企業が入り乱れて競争を繰り広げる中、中国市場での販売拡大にはデザインなどを工夫する余地がありそうだ。」

 いやあ耳が痛いです。去年はまさにデザインセンスの違いに苦しんだ年でした。そしてSAMSUNGが席巻した年でもありました。

 トレンドとしては、2002年夏頃から2つ折りが増え始め、2002年秋にはカラーLCDが出てきて、2003年始めにはカメラ付きが登場し....と言うように、日本の10年分くらいを1年ほどで追いかけている感じです。ここで重宝されたのが韓国メーカーや韓国デザイン。韓国は中国と同じ様な大きさの携帯電話が主流で、日本のメーカーのものより浸透しやすかったことが原因かと思われます。また、韓国が中国に商売するにあたっては通訳としての朝鮮族の役割もかなり大きな要因ではなかったかと思われます。この点、日本は不利ですね。

 何しろ1年で700機種が出回る中国のこと、中国・大連ニュースマガジン系にもありましたように「ヘンな携帯」も相当あります。中国の携帯電話専門雑誌で「ヘンな携帯特集」のページを見かけたりして(^^;)。

 さて、そのデザインの方向性、例のアンケートは昨年6月〜8月の調査ですが、今年に入ってから徐々に変化が現れてきています。大きさこそ今まで通りですが、デザインのまとめ方があっさりと洗練されてきて、明らかに日本の携帯っぽいものが増えてきているのです。科健などは特に著しいです(前がひどすぎましたが(^^;))。クライアントにはメーカーだけではなくて、改革開放でお金持ちになってとりあえず携帯電話に資本投下して一儲けしようと考える紅いブルジョアさんも結構いるのですが、とある紅ブルさん曰く「もう韓国のデザインは飽きられている」そうな....。

 これは日本デザインを売り込むにはチャンスです!いまのうちにオイシイところを頂く所存です。ただ科健のデザイン依頼先は日本でも韓国でもなく北京のデザイン事務所だそうです。これからはいよいよ中国国内のデザイン事務所との競争になるんでしょうか....。

HAIERPEN.JPG

 海爾のペンサイズの携帯電話です。2002年の12月に青島の海爾本社を訪問したときに「発表直前のものです」と内々で見せてもらいました。この時はさすが中国屈指の大手メーカー、すごいものを作ったなと感心しました。本当に小さいです。2003年の正月では海爾のホームページのトップにどどんと「ついに登場!」って感じで宣伝していたんですが....。

 実は私、この携帯が店頭で売られているのをほとんど見たことがありません。ましてや、これを使っているという人を見かけたこともありません。そして今は海爾のホームページの何処を捜しても見あたりません。

 何処に行ったんでしょうか(^^;)?ご存じの方のレポートをお待ちしております....。

Click!  >>>>>   世界中からBLOG   <<<<<  Click!

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2004.03.24

地携帯電話メーカー

 また仕事絡みで失礼します。

 「地酒」ならぬ「地携帯電話」のメーカーですが、何処までが「地」で、何処からが大手になるのか、よくよく考えると線引きが難しいです。大手でも大抵その都市の名前が冠に付いていますし(これは登記の関係かも知れませんが)、省内だけの販売と言っても地場産業と言っていいものかどうか、広東省だけでも日本の半分くらいの面積がありますし。

 究極に小さい地携帯電話屋となると、二手品(中古品)を手に入れて外装をちょちょいといじってその場で売っているアヤシイところまで色々ですが、まあ、大体は金型を起こしてそれなりに大量生産をおこなうところが多いです。もっとも自分で生産工場を持たずにコネで知り合ったところに作ってもらって組み立てだけとかもあります。

 そう言うメーカーってデザインはどうしているのかと思ったら、デザインしてないことが多いです。これはSAMSUNGのあれ、これはLGのあれ....って、どう見てもコピー商品ではないですか(^^;)。しかもよくよく聞いたら図面が無かったりします。何処をどうやったら図面もなしに金型を起こせるのか不思議でなりませんが、でも出来上がった物は目の前にあるしなぁ。

 この手のコピー商品は、近所の数店舗かとか、ちょっと田舎の街とかで売っているらしいです。ほとんどパソコンの店舗自作製品の感覚です。こう言うのでも販売許可はとらないと売れないそうですが、許可する所管も主に安全規格をクリヤするかどうかを見るだけで、コピーかどうかはまったくお構いなしだそうです。あらまぁ。

 その安全規格も電波漏れとか見るのですが、小さいメーカーは本体裏面に防電塗装を噴いてやるらしく、これは本当は効果があまりでないそうです。某日系のメーカーさん曰く、中国もこれから防電蒸着しないと電波による障害が大問題になるとのことですが、肝心の防電塗装も検査を通した後はコストダウンのために噴かずに量産する事も多く、電波ダダ漏れ状態だとか(^^;)。

....う〜ん、何処まで書いていいものやら自分でも恐くなってきましたが、そう言うところはコピーばっかり作っているんではなくて、デザインを買ってきてちゃんと設計し、大手メーカーに売り込むこともある、いわば兼業コピーメーカーって感じなのです。大手に売れればOEM供給でどんと一儲けできます。

 こういう「人知れず売られるコピー商品」と言うのは多分枚挙にいとまがないでしょう。WTOに加盟しようとも地場産業として根強く生き残りそうな気がします。こう言うのが存在するというのは、やはりこの国はまだまだ流通がうまくいってないのが原因ではないかと。道を眺めてもバスやタクシー、小型などはばんばん走っているのですが、日本でよく見かけるウイング型とかの大型トラックなどはほとんど見かけることがありません。で例によってググってみましたら、こんなん出ました(^^;)。

流通開放は中国経済発展のカギ
中国の流通段階における不正商品の現状と対策

 河村さんのブログでも紹介がありましたが、産業構造そのものがブロック化と言うか、地場的な様ですね。テレビ局も多いし、携帯メーカーも無茶苦茶多いです。お陰さんで私の様な人間にも仕事が回ってくるんですけど(^^;)。

 WTO加盟後五年で流通も自由化しなきゃならないそうです。でも流通を自由化とか民営化とかしたら、政府のコントロールが効かなくなってどえらいことになるような気もします....。

 おまけ。画像がないと寂しいので南方高科章子怡を付けておきます(^^;)。

zhangziyi.jpg

Click!  >>>>>   世界中からBLOG   <<<<<  Click!

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2004.03.19

手機のお話

 ここのところ仕事が忙しくて仕事絡みしか話題がありません(^^;)ので、手機のお話などを。「手機」とは中国語で携帯電話の事です。因みに「手電」は懐中電灯、「手表」は腕時計、「手紙」はトイレットペーパーです。だから何なんだ。

 細かいお話はググるといくらでも出てきますので、興味のある方はググってください。去年末で国内普及台数が2億6千万台だったそうですから、もうそろそろ3億の大台に届く頃でしょう。種類となると去年1年間で700機種くらい発売されたそうです。メーカーはNOKIAとかMOTOROLAとかの大手だけではなく、その省や、あるいはその街だけで製造販売されている「地酒」ならぬ「地携帯電話」のメーカーも乱立しています。分母が大きいとは言え、さすがに出回りすぎたのか去年は不良在庫が問題になり、アオリをくらって携帯電話のデザインを引き受けていた韓国のデザイン会社が代金未払いの憂き目に会い幾つも倒産したとか....あぁつい暗い話題に....(^^;)。

 いかんいかん。気分転換に軟派な話題にしましょう。メーカーのイメージキャラクターです。主だった所を並べてみます。

康佳(KONKA)....張曼玉(マギー・チョン)
熊猫(PANDA)....梁朝偉(トニー・レオン)
西門子(SEAMENS)....容祖兒(ジョイ・ヨン)
科健(KEJIAN)....梁詠[王其](ジジ・リョン)
南方高科(SOUTEC)....章子怡(チャン・ツーイー)
易美(PANDA?)....周迅(ジョウ・シュン)
松下(PANASONIC)....周杰倫(ジェイ・チョウ)
三菱(MITSUBICHI)....金城武
MOTOROLA....孫燕姿(スン・イェンツー)

 易美ってのが多分熊猫傘下のPDA携帯を作っている会社だと思います。容祖兒梁詠[王其]は契約期間が終わったのか、最近は見かけなくなりました。孫燕姿MOTOROLA全般ではなくて、T191と言う機種だけのキャラクターだったようです。三菱の金城クンは日本と同じ感じの売り出し方をしています。

 やはり目標としては、自分の作ったものを憧れの明星さんが手にとって宣伝してくれることになりましょうか?道は遥かだなー。(実は先日熊猫さんにPDAの仕事をお願いしてみたんですが....下心はありませんよ(^^;))

ZHOUXUN.JPG

 気になった手機とかいろいろ、気が向いたらまた書きます。

 と言う訳で、これが我が愛機・MOTOROLAのE380(イー・サンパーリン)です。

E380.jpg

Click!  >>>>>   世界中からBLOG   <<<<<  Click!

| | Comments (0) | TrackBack (0)