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2016.05.17

圧縮干粮

Kuri

 九里徳泰さんに憧れた。とても真似はできませんでしたが。

 こぼれでたものか横流し品か(ここらあたり規律がヘンにユルい)、当時は人民解放軍からコンバットレーションとして761圧縮干粮が出回っていました。この頃「地球の歩き方」などを片手に神戸や大阪から(沖縄行きの中古の)フェリーに乗って上海に上陸し、硬座で移動するのが旅行の醍醐味だぜ!などとワケの分からないポリシーに燃えていた私、買い込んだ人民の方便麺が涙が出る程にまずかった。泣く泣く手にした761、あまりの味の差に驚きました。「おいしい」と言うより、まず「味がある」。とにかく濃いのです。過酷な状況に現れいでた女神様。

761_2

 持った感触はカチンカチンです。フカフカ感はぜんぜんありません。それにズシリと重い。頭で打ったらケガするんじゃないかと言うぐらいです。固いですが割ってみました。....確かにカロリーメイトっぽいうまさですが、それをラードで固めて冷やしたような味でしょうか。ロケットニュースでは上等なショートブレッドみたいな味とか今すぐアフタヌーンティーしたくなるレベルと紹介されていましたが、残念ながら私が食べた時には冷静に味を比較できる環境下ではなかったのでコメントは控えます。もちろんまずくはないです。余談ですがここではコンバットレーションと言わずミリタリーフード、略してミリメシとなってます。俗称でしょうね。時代だなぁ。

 今はカップ麺もわりと食べられるようになりました。圧縮干粮も761から90に変わっているそうです。昔現地ではえらく安かった気がしましたが、先日ちょっとネットショップで覗いてみたら1パック2,000円あまり。ご時世なのか、輸入の途中で誰かがボッてるのか。コストパフォーマンスを考えてあきらめました。残念。

90


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