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2016.02.13

SHARP、鴻海、深田萌絵

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 もうガジェットの時代ではないのかも知れない。

 私が入れこんだフイルムカメラはデジタルに変わり、デジタルカメラはスマートフォンに集約され、出来上がったデータはSNSに取り込めれば満足するのでプリントしなくてもよくなった。一所懸命に追求したけれど、過ぎ去ってみると何だったんだろうと言う世界だった。残っているのは旅した記憶と経験だけ。カメラなんかどうでもよいものだ。いまでも惰性でα300に28-80と75-300のズームは持っているけれど、新しいものはいらない。PCもMacBook Airを惰性で持っているけど最新型はしんどい。

 東芝さんは原発の問題もあり粉飾決算がバレたのか不正会計処理に苦しんでいる様です。これは解決すればなんとかなりそうですが。SONYさんはやはりカメラや携帯電話が落ち込み、ゲームや映画や金融で支えている感じ。いいのかそれで?他も各社さんどちらも楽ではないご様子。私の方もカメラが傾いた〜と思って台湾から中国にわたり、現地駐在で様々な経験をつんで帰国してみたら古巣の技術センターはきれいさっぱり撤去され、芝生だけが生えておりました。自分がこれだけ変われば世の中だって変わってもおかしくありません。
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 で、プラズマクラスターのSHARPさん。ここは液晶テレビにバーンと打って出たのが悪い方向に走ってしまい、会社が傾いてどうしようもなくなって....。そこで出たのが「台湾」企業の鴻海さん。いえこの会社、名義は台湾なのですが実体は何なのか。ここまでこじれるいわれは何なのか。ジョエイ・キャンベル氏やマイク・ホンダ氏やテリー・ゴウ氏や趙春花氏や台湾青幫が登場するのは何故なのか。

 話は終わっていません。それに深入りすると思わぬ所から狙われる恐れもあります。とりあえず株アイドル深田萌絵氏のこの先を注意深く観察して行きましょう。
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2016.02.10

六四南台大震!

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 先週の土曜早朝、台南付近でどえらくグラグラ来ました。日本同様に台湾も地震帯です。ほとんどは大きく揺れて棚の上がどっちらけになったりしたもののなんとかやり過ごせましたが、若干やり過ごせなかった建物がありました。なんともおいたわしい。直下型なので初期微動からいきなりドスンと凄まじくぶっ飛んだ時、その衝撃に耐えられずあえなくポキリとへたって車道側に倒れ込んでしまいました。年末の午前4時ちょっと前、500名もの方々が眠っているさなかでした。

 倒壊からすでに85時間以上たちました。現地では連日連夜生特番で倒壊したビルからの救出作戦を報道しています。もともとそれほど大きな場所ではない上に瓦礫が積み重なり、救助は困難を極めています。下手に機材を持ち込もうとすると機材自体の自重で圧死しかねません。ここは中国ではないのです。こちらで住所をググってみました。台南市永康區永大路二段....ここって私がいた時代は台南懸永康市だった筈。

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 左の檳榔屋さんは壊れてないそうです。街角的薔薇。右が倒れてしまったビル。グーグルなので地震の前の画像が出て来ます。記憶のある看板がある人もいますが、私の在籍期間はわずか9ヶ月でしたのでもう覚えている人はほとんどいないでしょう。台湾南部に拠点を持つ家電量販店です。本社は一応台北ですが南部が重点。どちらかと言うとメーカーより販売の会社。

 テレビのスイッチをつけるともう、壊れた画像なので見ているのがつらいです。昼と言わず夜と言わず「いま○棟○階から○歳の子供の遺体が」と、その方ひとりひとりの背景や遺族の嘆きの場面が延々と流されています。合掌。

 倒壊現場を見ると鉄骨が細い細い。これではあめ玉のようにくにゃっとへしゃげるのもうなずけます。そして目立ったのが一斗缶。手抜き工事の象徴と言われ、一部では強度不足の原因ともされているようですが、一斗缶自体は強度不足の直接原因ではありません。しかし手抜きには違いない。乾く前のコンクリートに適当なものを詰め込んで事後確認もせず、と言うズサンさがモロに現れています。自分の建物に対しての愛情がない。ビルが可哀想です。

 くだんの物件は完成前に業者が倒産....とみせかけて、改名して別人になりすましてアヤしい建築を繰り返していました。ヤバくなったら一度香港経由で華南幫を頼れば人間を洗えるのが台湾。あんまり関係ないですが数年前に龍崗あたりで「台湾でコロシやらかして逃げて来ちゃったー」と言う小売り屋の兄ちゃんにも会いました。建築の一団はさすがに今回とうとう司直の手がまわったそうです。
 
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 さて台南と聞いて思い出されるのが自分が住んでいた文化大廈。在籍9ヶ月だけと言っても初の転職先、そして最初の海外駐在先、しかも街なかに日本人ひとりっきりと言う状態。週末ともなれば台湾人は田舎に帰り、ひろい部屋に私だけ。友人から借りた自転車であちこちお出かけしました。こちらもググってみましょう。

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....文化大廈が消えています....

 悲しいかな、この付近一帯は数年前に再開発がおこなわれてビルが撤去され、公園になっていました。何でしょうかね。ミノルタがカメラ事業を手放した事より、技術センターが芝生になった事の方が寂しい。台南の文化大廈の事なんか、もう誰も覚えてはいない。残るのはただ私の記憶の中だけです。忘れていなければね。南無。

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