Suraj と Batu Gaiden
インドにはクリケットはありますが野球はありません。いえインドが珍しいのではなくて世界的に見渡すとサッカーやラグビーはワールドカップも開催されるぐらいメジャーですが、野球は米国とその影響圏である中米カリブ諸国周辺、米国とガチンコ勝負した日本とその影響圏であった台湾と韓国ぐらいにど・マイナーです。中国行ったら小姐もほとんど知りません。
クリケットはインドではむちゃくちゃ有名です。駅前で試合をやっていたら置き引きそっちのけで皆さん熱中しています。本国イングランドではおそらくゴルフに近い紳士のスポーツとして知られています。多分野球よりメジャーと言っても間違いはないでしょう。
で、12〜3年前にクールジャパン戦略の一環で「巨人の星」のインド版「Suraj the rising star」が輸出されると言う事で一時期話題になりました。思ったとおり野球では受けが悪いからクリケットで。事前にかなり調整をおこない、立ち上げも「大成功(?)」と、日本での前宣伝では期待に盛り上がりました。時を同じくして「Batu Gaiden」もスタート。いよいよ日本のアニメがインドに浸透する時がやって来るのでしょうか?


....放映から4年経ちました。視聴率は2.0%....
あれ?
日本とインドでは比較はできません。なにしろテレビチャンネルだけでも700はあるのです。深夜放映のガンダム並と悲観するのは早過ぎます。放映後吸水スポンジのように消えてしまった日本のアニメ情報ですが、つい最近日経でレポートが出ていました。クリケットはやっぱり大人気の様です。街の子供に聞いてみました。
「スーラジって知ってる?」
「知らない」
統計の取り方が悪いのかも知れません。スーラジのブームはこれから!
....と虚勢を張ろうがピントの外れたものは当たり様がない。自分で「なあオレってクールだろ?」と言いたがる人間が実際にクールなワケがないのです。周りを見てどうしようどうしようとオロオロしている人間が一番格好わるい。日本では同調圧力と言うのが言われるけど、ここインドではその同調圧力がまるでないのだ。同調圧力どころか嘘と本当の違いも分からない。本当の嘘はどこにあるのだ。その嘘ホント。生真面目な日本人、これから気長にスーラジビジネスを続けて行くそうです。
ひとつ無責任なヒント。アッサム方面に行かれるとコスプレが流行しているとのこと。ここはデリーとは文化圏がまるで違います。ナガランド、こちらに救いがあるやも知れぬ。是非行ってみなされ。めぐり合わせに寄ってはミゾラムやロヒンギャに出会えるかも知れませんが。
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