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2007.11.07

ノラ・ミャオは今....?

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     可憐だなぁ。




 「ドラゴン怒りの鉄拳(原題:精武門)」の時のノラ・ミャオです。ブルース・リーに憧れた当時の男子どもは、また皆が皆ノラ・ミャオにも憧れたものです。

 「ドラゴン怒りの鉄拳」では、悪辣非道な小日本鬼子に立ち向かう中華英雄:ブルース・リーと言うストーリーで、思いっきり日本人が悪役で出てきます。その敵方の日本人を演じたのが橋本力さんで、この人、大映映画の「大魔神」を演じられたお方。このお方が映画ではブルース・リーに蹴られて吹っ飛んでいくのですが、そこでワイヤーワークで吹っ飛んで行くところを勤めたスタントマンがジャッキー・チェンだったそうです。「ドラゴン怒りの鉄拳」には続編の「レッド・ドラゴン(原題:新精武門)」と言うものがあり、この映画の主演はジャッキー・チェンノラ・ミャオは前作と同じ役で出演しています。






 私が初めて観た香港映画は「ドラゴンへの道(原題:猛龍過江)」でした。1975年の夏休み。小学生の私は、同い歳の従兄弟と2人で京都の映画館へ向かいました。

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 これはその時に買ったパンフレット。さすがにボロボロになっておりまして、右端の綴じ部分が禿げてたりしています。

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 表紙をめくったらこんなの。パンフレット自体はモノクロ主体で、今のものと比べるとかなり地味です。

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 レコードも持っています....と言うのは嘘で、これはパンフレットの裏表紙の画像の一部。「ブルース・リーの絶叫入り」のこのレコード、従兄弟は多分今でも持ってると思う。

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 これは「ドラゴンへの道」でのノラ・ミャオ。「ドラゴン怒りの鉄拳」の頃とそれ程時間は経っていないと言うのに、可憐で清楚な出で立ちからガラっと変わっちゃいましたが。いえいえそれでもこれはこれでまた可愛らしい。

 ここでのノラ・ミャオは、ローマで中華料理店を経営する女主人。マフィアに嫌がらせを受け、故郷に助けを求めたところ、遠縁の頼りになりそうな男としてブルース・リー扮する唐龍(タン・ロン)がローマに来るわけです。で、いつものように嫌がらせをしてきたマフィアの手下をタン・ロンは卓越した技でボコボコにしてしまい、その後は泥試合あり〜の、最後にはコロッセオでの戦いで最強の相手を打ちのめすのですが、戻った中華料理店では、既に本気で怒らせてしまったマフィアによって従業員がほとんど殺されていた....と言う、お前がローマに来たのは火に油を注いだだけやんけ〜!....っと、アメリカ軍の対アフガンや対イラク作戦みたいなストーリーでありました。小学生の私には何だか分からんがインパクト強かったな〜。

 さてその後、ノラ・ミャオはいくつかの映画に出演していましたが、1980年を過ぎた頃に結婚。カナダ・トロントに拠点を移し、銀幕からは遠ざかってしまいました。ただ、芸能界から引退したわけでは無く、1990年代にはトロントのテレビ番組の司会などをしていたそうです。

 そして現在、カナダの華人向けラジオ局で司会を務めています。以下の画像は、そのラジオ局の公式プロフィールページにあるものです。

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 う〜ん、歳とってる筈なのに若々しい。




 しかし彼女、1952年生まれですよ。とすれば現在は既に55歳。このお写真でさすがに55歳と言うのは....?




 と、思ったら、こんな画像が。




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 ....確かにお綺麗ではありますし、面影もしっかり残っております。が、公式プロフィールページにあのお写真と言うのは、さすがにちょっと公共広告機構では....。










 「ドラゴンへの道」もまた、敵役として日本人が出てくるのですが、この映画でマフィアが遣わした日本人役を演じたのはウォン・インシク。日本統治時代の朝鮮出身のアクションスターです。

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 映画ではブルース・リーと対峙し、「おむぁえぐぁ、タン・ロンくわぁ〜!?」と、かな〜り怪しげな日本語を発し、ブルース・リーに決め技を喰らわされると「あ〜いたっ!!」「お〜いたっ!!」とか言っておりました。

 この方もその後、ジャッキー・チェンの「ヤング・マスター〜師弟出馬〜」などに出ておりましたが、やがて引退。

 そして現在は....この方もカナダ・トロントに拠点を移されております。あらま。

 ウォン・インシク氏、トロントでは合氣道(ハプキド)の道場を運営しているそうです。韓国のハプキドと日本の合気道、関連性があるのかとか、どっちかがルーツなのかとかは、勉強不足で分かりません。

 その道場のホームページにご本人の画像がありました。




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    老いた鷲や。
       



 考えてみれば、32歳と言う若さで亡くなったブルース・リー。もしご存命ならば今年で67歳。諸行無常。

 でも32歳没にして世界に伝説を作りあげたひとりの人間。どえらい。今更ながら合掌。

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