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2006.01.19

さよならミノルタカメラ

 とうとうこの日がやってきました。

読売新聞↓
「コニカミノルタ、カメラ・フィルム事業から全面撤退」

コニカミノルタプレスリリース↓
「カメラ事業、フォト事業の終了と今後の計画について」

ソニープレスリリース↓
「レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ関連の一部資産譲渡等について」

 ミノルタの創業は1928年。80年近くのカメラ事業ですが、昨今は過当競争が激しく、「売れば売るほど損をする」状態になっていまして、やはり撤退とあいなりました。コニカと言えば日本初のオートフォーカス:ジャスピンコニカ、これは井上順が宣伝していたのを覚えています。そしてミノルタと言えば「今の君は、ピカピカにひかって〜」の宮崎美子が宣伝していたX7もありますが、やはりαシリーズのオートフォーカス一眼レフカメラでしょう。フイルムのコニカ、そしてミノルタのカメラ。今年3月をもってこれらのブランドは姿を消す事になります。

 オフ会などでお会いした方はすでにご存じだと思いますが、ミノルタは私の古巣なのでした。大学は某芸術系だったのですが、そこの授業で写真の講議があり、必要にかられて中古の一眼レフカメラを入手。写真の面白さに触れて没頭し、それが高じたのか結局カメラメーカーに就職することとなりました。入社当時の社名はミノルタカメラ株式会社。配属された研究施設は、それはもう写真好き・カメラ好き・機械好きの人間が集う、熱気のこもったわくわくするような夢を秘めた場所でありました。

 う〜ん、いろいろ思い出はあるんですが、ありすぎてちょっと一気には書けないです。大学卒業後、在籍期間は10年足らず。工業デザインや設計のイロハをたたきこんでもらえました。だからこそ今の自分がいるのです。現場でモノ創りに携わっていた同期の人、先輩、後輩。みんなカメラが好きだった。自分たちが開発した製品が発表された時はたまらなく嬉しく、誇らしかった。自分が携わった製品が店頭に並んだ時には、客を装いながらそれを触りまくっていた。お客さんがその製品を買う所に出くわした時は気づかれないようにしながらもひそかに自慢げにながめていた。自分を含め、そんな人たちをじかに見知っているだけに、なんとも寂しいです。ほんと正直、寂しくてたまりません。

 時代の趨勢だし、致し方ないのかも知れませんが、今までありがとう。そして、さようなら、ミノルタカメラ。

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