中国超人インフラマン
改革開放から20年あまりが過ぎた中国。発展する都会。仕事を求めて押し寄せてくる人々。停電、断水、渋滞。人々の要求に追いつかなくなる設備。そんな中で、たち後れた中国のインフラを建て直そうと立ち上がった男たちがいた。
....なんて言う話とは全く違います。1975年、当時飛ぶ鳥を落とす勢いの映画会社であったショウ・ブラザーズによる作品です。主演は「狼〜男たちの挽歌・最終章〜」で、殺し屋チョウ・ユンファとなぜかコンビを組んで悪の男と戦う刑事役だったダニー・リー。その当時日本では私くらいの世代が夢中になった特撮ヒーローものが流行っていましたが、フイルムが香港にも輸出され、「ウルトラマン」は「咸蛋超人(はむたんちうやん)=卵目玉の超人」とあだ名されたりと、香港でもそうとう人気があったそうです。この映画はそんな中で制作されたものだとか。いえ実はAmazonの設定中に偶然見つけたんですが、レビューを見て笑ってしまいました。
「地球征服を狙う氷河魔王が人類に宣戦布告。科学研究所のソウ所長の手で超人インフラマンに改造された隊員・雷馬は、次々と襲い来る怪人たちを必殺技で迎え撃つ!」
....まんま日本の東映特撮モノと同じです(--;)。画像も見てみました。こんなのです。

....まんま「イナズマン」です(--;)。これをあの「狼〜男たちの挽歌・最終章〜」のダニー・リーがやっていたとは....。ま、ダニー・リー は以前にも「実録ブルース・リーの死」とかを作って、本当にブルース・リーの愛人だったベティ・ティン・ペイを相手役に持ってきて自分はブルース・リーの役を演じるという身も蓋もない映画を撮っているらしいですから、これくらいで驚いてはいけないのかも知れません。さて映画自体もかなり突っ込みどころ満載で、以前から香港映画マニアではなく特撮マニアの間で噂になっていたそうです。ググッてみたら、やっぱりありましたよファンサイト(^-^;)。
このサイトの情報によると、アメリカでゴレンジャーのライセンスTV作品である「POWER RANGERS」が流行った頃に既に英語版がリリースされていたそうです。私は10年ほど前のアメリカ出張中にPOWER RANGERSを見たことがあります。造りのちゃちさ加減がゴレンジャーと同じレベルで微笑ましかったです。ただ、BLACK RANGERを黒人が、YELLOW RANGERを東洋人がやっていたのは如何なものかと(--;)。
DVDのリリースは先月6日だったようで、まだ間がないですね。マニア向けの満を持した発売と言うことでしょうか?それにしてもAmazonで「ダニー・リー」で検索かけると「北京原人の逆襲」が1番目に、この「 中国超人インフラマン」が2番目に出てくるんですが、それでいいのかダニー・リー?
他のブログでも取り上げられていましたので、ご紹介しておきます。
かたすみの映画小屋
爆裂BLOG
トクサツ(?)な日常
吼えよ!デブゴン
もひとつ日記
Pound a GoGo!!
おまけ。ブルース・リーのお話しが出たついでにもう1本紹介します。

タイトルは「非洲和尚」、邦題は「コイサンマン〜キョンシー、アフリカへ行く〜」で、今は亡きラム・チェンインと、これまた今は亡きニカウさんが夢(?)の共演と言う怪しい映画。イギリスから香港に飛ぶ途中に何故かアフリカに墜落した飛行機には道士さまが乗っていた!アフリカに降り立ち、ダチョウにまたがる道士さま。迫り来るゾンビとの戦いのために、道士さまは反魂の術でブルース・リーの霊を呼び出し、ニカウさんに取り憑かせてしまう。ブルース・リーになりきってポーズを決めるニカウさんがとても様になっているそうですが、ブルース・リーの映画のシーンをおそらく無許可で転用している関係か、ビデオリリースはありません。残念。
| (参考文献:ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!) |
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