査証欄を増補しました
前回の「おまけ」に書いたとおり、パスポートの査証欄が残り少なくなり、増補しなければならなくなりました。ネットでググったり、深圳に住む方々からのアドバイスを承り、在広州日本国総領事館に行けば即日で増補してもらえることがわかり、さっそく実行することにしました。聞くところでは、即日発給とは言えやはり半日はかかるそうなので、領事館の開く9時半に着けるように逆算。6時半過ぎに寮を出発しました。羅湖行きのバスに乗り、いよいよ深圳駅です。

同僚の台湾人・Qちゃん情報によると、深圳〜広州には15分おきに全席軟座の特急が走っていると言うことで、8時頃に出る列車に乗ることにしました。窓口に何時間も並んでパスポートを見せながら何日も先の切符を必死になって買っていた時代から様変わり、自動券売機でボタンをポンポン押してお札を突っ込めば、30分後の座席が取れてしまいました。なんとスバラシイ(^。^;)。広州東站までノンストップの特急で80元です。

この列車は在来線で時速200kmは出すらしく、1時間しないうちに広州東站に着きました。ここから地下鉄で5駅、降りて地上に出ます。
広州の街を歩くのは13年ぶりです。もう私の知っていた広州の面影は何一つなく、懐かしさも沸いてきません。どこやねんここは。20分ほど歩いて、領事館のある花園酒店に到着。やたらめったらデカいホテルだな(^^;)。ロビーも不必要なほどにだだっ広く、どこに領事館があるのやら、散々迷ったあげく、エレベーターの並ぶ一角の奥に隙間のような通路を発見。ここを抜けて階段を上がると領事館なのでした。階段を上りきったところでいきなりガードマンらしき人物に制止されました。取りあえずパスポートを見せると、マイクで「やっぷんやん」とか言ってまして、ガラス張りのドアを別の人が開けてくれました。どうやらかなり不審者を警戒しているようです。セキュリティー・チェックもあったりして。これでは北朝鮮難民が駆け込む余地はないだろうなぁ....。
窓口で増補の旨を伝えました。すると「すぐ発給しますので、お待ち下さい。」....え、半日かかると聞いていたんですが(^^;)。....10分後、本当に出てきました。半日かかっていた頃からシステムが随分進歩してしまったようです。まるで銀行で振り込みするような手軽さでした。手数料192元。

手で持っている部分が追加部分。増補と言うとパスポートをもう1冊、ホッチキスで後にバチンとくっつけるという様な噂を聞いたのですが、そうではありませんでした(^^;)(この話はかなり昔だな....)。普通にパスポートを閉じると、ちょっと分厚くなるだけで、何の代わり映えもしません。う〜んちょっと残念(?)。

追加ページの最初部分です。頭に「S」が付いて40ページ。これであと80回は香港を往復できます(`^´)。
帰りの電車は東莞站に停車する特急で、なぜか10元安い70元でした。お昼は車内で売っていたお弁当を食べました。内容は深圳便當紀行をご覧下さい(^^;)。
おまけ。初めてパスポートを受け取ったときの話。
大学最後の夏に、海外旅行に行く決心をしました。この時はまさかあとあとバックパック旅行にハマるとは夢にも思わなかったのと安かった(4000円)のとで、今は無き「一次旅券」を取得。これで海外に行けるんだ〜と浮かれてページをめくりました。

残念ながら画像はサイズの小さくなった現在のパスポートですが、文面は当時も同じでした。初めてこのページを見たとき、背筋がぞくっとしたのを今でも覚えています。今まで公的機関からもらった証書とかの類は「〜であることを保証する」とか「〜であることを証明する」と言うものばかりでした。それがパスポートでは、関係の諸官に「要請」、つまり「お願い」しているだけなのです。
え、安全をお願いしてくれるだけなんですか?
「そうだよ。安全のお願いはしておくよ。しておくけど、相手がそれを聞いてくれるかどうかは保障できないよ。自分の身は自分で守ってね。」....ってか(-_-)。
目から鱗ボロボロでした。当然ながら海外に出れば日本政府は自分を守ってくれなくなるのです。海外とはそう言うものなのです。ちょっと前に話題になった自己責任論ではないですが、この気持ちは今でも忘れないようにしています。パスポートは決して黄門様の印籠の様な効力はありません。何にしてもお国には迷惑かけないように気をつけつつ頑張らねば(^^;)。
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